COLUMN
土用の丑の日。「う」のつく食べ物といえば、ウナギの蒲焼!
Friday, 28 July 2023 | 著者MiiL
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2023年の「土用の丑の日」は7月30日。
2023年の「土用の丑の日」は7月30日。数年ぶりに土用の丑の日に日本で過ごせることになりました。今やウナギは一年中食べることができますが、世界中を飛び回っているからこそ日本の年中行事の節目を大切にしたい自分にとって、丑の日に帰国している際には必ずウナギの蒲焼を楽しみます。
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ウナギを食べる国は日本以外にも多く、オランダでは主に燻製、ベルギーではムニエルがメジャーです。
ウナギを食べる国は日本以外にも多く、オランダでは主に燻製、ベルギーではムニエルがメジャーです。ポルトガルでは唐揚げやスープの具、フランスではゼリー寄せや揚げ物、ソテーなどさまざまな調理法で親しまれていますが、タレをつけて蒲焼にするのは日本独自の調理法のようで、ほかの国ではお目にかかったことはありません。いろいろな国でウナギ料理を食べてきましたが、やはり蒲焼が一番おいしい!日本ならではの丁寧で細やかなウナギの下処理あってこその食感は、帰国の際の楽しみでもあります。
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季節の変わり目(土用)には体調を崩しやすいこともあり、古来より日本では丑の日にちなんだ「う」のつく食べ物を食べて体調管理をしていました。
季節の変わり目(土用)には体調を崩しやすいこともあり、古来より日本では丑の日にちなんだ「う」のつく食べ物を食べて体調管理をしていました。特に夏の土用には夏バテ防止の意味もあり、栄養価の高いウナギを食べるようになったのは江戸時代からだとも言われています。日常的に食べるには少々お高いこともあり、特別な日のご褒美的な位置づけでもあるウナギ。夏の土用の丑の日には、スーパーマーケットでもウナギの蒲焼がずらりと並ぶ光景は夏の風物詩でもあります。お店で購入したウナギの蒲焼を焼きたての味にする方法はいろいろありますが、私は身についたタレを一度洗い流して酒蒸しにし、付属のタレを付けて焼き直します。日本食店に勤める友人から聞いたこの方法で、家にいながらお店の味を楽しむことができるようになり、ウナギはもっぱらイエナカ派に。今年もこの方法で、家でゆっくりとウナギを味わうつもりです。