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ほろ苦く爽やかなマーマレードが知らせる、夏の訪れ

Tuesday, 14 May 2024

ミキです。 毎年5月に入ると母が甘夏のマーマレードを仕込みます。

マーマレードを仕込んでいるときに香る、この爽やかな柑橘の香りを嗅ぐともうすぐ夏がくるなぁとぼんやりと思います。

春になると愛媛に住む母の友人が毎年たくさんの甘夏を送ってくれます。まずはそのまま皮をむいて、爽やかな甘さの実を食べるんですが、それでもたくさん余るので、甘夏ゼリーを作ったり、マフィンやパウンドケーキの中やサラダに入れたりと試行錯誤して、おいしく甘夏を消費していきます。それでも余ってしまうと「今年もマーマレードを作ろうか」と母が呟いて作り始めるのが5月です。

最近では、電子レンジを使った簡単なマーマレードのレシピもありますが、手間暇かけて作るのが母のこだわり。甘夏の皮を丁寧に洗って、皮をむいて皮と果肉に分け、皮の部分を鍋で煮て、冷水にさらします。これを何度か繰り返したら、冷水にさらしたまま半日ほど冷蔵庫で寝かせます。イチゴやリンゴのジャムは数時間で出来上がるのに甘夏は丸1日。
母がマーマレード作りに手を付けるのは15時頃。夕食の準備をする前にマーマレードの下準備をして、夕食を作りながら三口コンロをフル活用してコトコト煮て、翌朝果肉と皮を煮込みます。私は、翌朝の甘夏の爽やかな香りが広がった部屋が大好きです。マーマレードを煮ている鍋の隣で、できたマーマレードを詰めるための瓶の煮沸消毒が始まるともうすぐ出来上がる合図。

出来立ての熱々のマーマレードをトーストにたっぷりと塗って、バニラアイスを乗せて食べるのが私のこだわり。
ほろ苦くて、爽やかな甘夏マーマレードと甘いバニラアイスがよく合います。ほかにも少し早いですが、かき氷にかけて食べるのもさっぱりとして日差しが強くなった初夏の季節にはおすすめです。

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