食通が通う国、フランスに着きました。日本でフランス料理というとかしこまったコース料理を思い浮かべる人が多いと思いますが、いわゆる大衆食堂のビストロやワインに合った軽食を楽しむワインビストロ、ワインと軽食が中心のブラッスリー、コーヒーやアルコールと軽食を提供する路面店のカフェなど、気軽なお店や料理も多いのです。日本のパン屋でもよくみるクロックムッシュやクロックマダムも、フランス発祥のホットサンドイッチ。スーパーマーケットなどでも手に入るようになったキッシュ（キッシュロレーヌ）はフランス・ロレーヌ地方発祥。現地では朝食にサラダなどと食べることが多いようです。ブルターニュ地方の郷土料理、ガレットはそば粉のクレープでパンの代わりとして塩気のある具材を乗せて食べます。フランス滞在時はもっぱら軽食を楽しんでいますが、毎回そのオリジナリティーには感心させられます。

食事はもちろんですが、手軽に食べられるスイーツが多いこともフランスの食の魅力です。イタリアからフランスに伝わって洗練されたといわれるマカロンはその代表格。見た目のかわいらしさや食べやすい大きさ、そして何よりバリエーションの豊富さが魅力です。大きなカフェオレボールでたっぷりと提供されるカフェオレや、濃厚なエスプレッソとの相性は抜群。行き交う人を眺めながら、ゆっくりと楽しむカフェタイムは、フランス滞在中のルーティンのひとつです。