素材の良さを引き出す日本のだしは和食とは切っても切り離せない存在です。代表的なだしの1つかつおだし。かつお節には生のかつおに負けない程豊富な栄養素が含まれています。鉄分やミネラル、ビタミン、カリウム、人間の体内では生成されない必須アミノ酸、そして良質なたんぱく質などたっぷり。

だしを取った後のかつお節には8割のたんぱく質が残るといわれています。豊富な栄養素を含むだしがらをフライパンで炒ってゴマ油と醤油で味付けし、白ごまをふってふりかけしたり、かきあげに混ぜたりと香りや旨味が弱くなってもアレンジ次第では美味しく生まれ変わります。

かつお節はお好み焼きや炊き立てのご飯、お浸しなど最後の仕上げにふわっとかけるのが定番ですが、かつおの濃厚な旨味が凝縮されているかつお節の新たな美味しさはちょっとした手間加えるだけで知ることができます。

例えば、ゴボウと一緒に豆板醤などを加え甘辛く炒めた後、お米と一緒に炊き込むだけでかつお節の豊かな香りが香る旨辛炊き込みご飯として主役に大変身!また、クリームチーズなど「和」とは真逆な素材と混ぜたりするとカツオ節の新たな魅力が発見できます。茹でたブロッコリーにクリームチーズ、わさび、醤油、かつお節を加え和えるだけでお酒のおつまみとしても美味しい副菜の出来上がり!クリームチーズのなめらかでクリーミーな味わいと旨味がぎゅっと詰まったかつお節は相性抜群です。先ほどは醤油を加えましたがオリーブオイル、塩、コショウでイタリアンな味付けもおすすめです。

かつお節の味わいを主役に万能な保存食を堪能してみましょう。