カフェというよりも喫茶店という言葉がぴったりの重厚感のある佇まいで、レコードで流しているジャズがゆったりとした雰囲気を演出。ネクタイを締めた紳士がネルドリップで入れてくれるコーヒーが柔らかい舌触りで、久々にコーヒーそのものをじっくりと味わいました。

コーヒーに添えてあったビスコッティが素朴な味でおいしかったので、お土産に購入したの。聞けば、近くのケーキ屋さんと一緒に数カ月かけて作り上げたレシピで、週に２回焼いてもらっているんだとか。ざくざくとした生地に濃厚なナッツが香り立つ味わいが、トスカーナに行ったときには必ず立ち寄るカフェのものに似ていて夫にも食べてほしいと思ったの。ビスコッティをコーヒーやエスプレッソに浸して食べることを知ったのは10年以上前。ミラノ・マルペンサ空港のカフェで、コーヒーのお供にビスコッティをポリポリと食べていた私に、カウンダ―で隣り合わせたマダムが教えてくれたんです。それから少しして、デザートワインのヴィンサントに合わせることを知ったのもミラノでした。
そういえば、以前買ったトスカーナ土産のヴィンサントが家にあったはず。夕食はパスタにして、食後にヴィンサントとのマリアージュを楽しんじゃおう！