もったりと濃厚でほろ苦い味わいのティラミスは、心を満たしてくれるスイーツです。

夏にはフルーツがたっぷり入った爽やかな、ひんやりスイーツを選んでいたのが、バターやクリームをたっぷりと使った濃厚な味わいのスイーツを選ぶようになりました。

わが家では料理好きの母がよくスイーツを作りますが、特に秋はスイーツ作りに精が入ります。
栗はコトコト煮て、なめらかになるまで潰したら、砂糖と生クリームを加え栗ペーストにします。手作りの栗ペーストを使ったモンブランや栗パウンドケーキは程よい甘さと隠し味のラム酒の香りがたまりません。ほかにも、リンゴはシナモンをたっぷり加え、スパイシーな風味がクセになるアップルパイなどを作ってくれます。中でも一番作るスイーツはティラミス。母が作るティラミスは豆腐とクリームチーズを混ぜた豆腐クリームとエスプレッソを染み込ませたスポンジケーキで作るので、さっぱりとした味わいなんです。

先日、友人とカフェで食べたティラミスがとっても濃厚で驚きました。
縁にきれいな絵柄が描かれた器の中央に盛り付けられたティラミスは、ココアパウダーで覆われた表面に美しい波模様が描かれており、上にはミントがちょこんと飾られています。一口すくって食べると、もったりとしたマスカルポーネチーズとフィンガービスケットに染み込んだエスプレッソがじゅわっと溢れ出し、口いっぱいに濃厚な旨みとほろ苦さが広がります。思わず頬に手を当てて「おいしい」と呟いてしまうほど。
ティラミスは北イタリア発祥のスイーツで、名前を直訳すると「私を元気付けて」「私を天まで連れて行って」などの意味があるそうです。一口食べるだけで、心を満たしてくれるティラミスは本当に元気をくれるスイーツです。今度は母にマスカルポーネチーズのティラミスをリクエストしてみようかな。