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味・香り・食感のバランスが良い「あきたこまち」は、日常に寄り添うぜいたくが楽しめます。

Wednesday, 30 April 2025 | 著者MiiL

リョウです。気温が高くなると、夏野菜をたっぷり使ったキーマカレーが食べたくなります。

汁気の少ないキーマカレーには適度な粘りとしっとり感があるあきたこまちがぴったりです。
長年にわたり高い人気を誇る品種「あきたこまち」は味・香り・食感のバランスが良く、全国各地の家庭や飲食店で愛されています。あきたこまちの大きな強みは冷めてもおいしいところ。時間が経ってもほどよい粘りとしっとり感が保たれ、パサつかないのでおにぎりやお弁当に最適です。
あきたこまちは1984年に秋田県で誕生しました。親品種は「コシヒカリ」と「奥羽292号」であり、両者の良さを受け継いで開発されたのが「あきたこまち」です。名前の由来は、平安時代の美しい女流歌人・小野小町からきており「おいしく、美しく、愛されるお米であってほしい」という願いが込められているそうです。その名前にふさわしく、上品で洗練された味わいを感じさせてくれる点が、全国の消費者から支持される理由のひとつ。

あきたこまちについて調べていると、おいしい炊き方を見つけました。炊飯する前にお米の吸水時間をしっかり取ることがおいしさのポイント。30分以上水に浸すことで、よりふっくらとした仕上がりになるそうです。そして、もう一つのポイントは水加減をやや控えめにすること。そうすることで、より粒立ちの良いご飯に炊きあがるそうです。
正直、これほどまでにお米に心を打たれるとは思っていませんでした。炊きあがった瞬間、ふたを開けると白く輝くご飯が目の前に現れました。湯気とともに立ち上がる香りがどこか懐かしく、でも初めて出会うような澄んだ香りで、思わず深呼吸してしまったほど。
調べた方法で炊いたお米を一口食べた瞬間、口の中いっぱいにやさしい甘みとうま味が広がりました。ふっくらとしていながら、しっかりとした弾力をもち、噛むたびにじわじわと広がるおいしさに、ただ驚くばかり。料理の主役ではなく、脇役として添えられる存在だったお米がこんなに力強く、豊かな味を持っていることに気づかされた瞬間でした。
そして食べ終えた後、しばらくはその余韻に浸っていた。口の中に残るやさしい甘みとほのかな香り、そしてなにより「おいしいものを食べた」という幸せな気持ちが、胸の奥にじんわりと広がっていました。
あきたこまちというお米の力なのだろう。素材の良さがそのまま味になる。そんな本物の味と出合えたことで、これからの食卓が少しだけ楽しみになりました。あきたこまちは「日常のぜいたく」を叶えてくれるお米だと感じました。価格帯が高すぎて手が出せないわけでもなく、かといって妥協して食べるお米でもない。手頃な価格帯でありながら、一食一食に満足感と幸福感を与えてくれる、そんな「暮らしに寄り添うごちそう」です。
私にとって、あきたこまちは単なる主食ではなく、一日の終わりに心を癒してくれる存在です。これからも長く付きあっていきたい、信頼できるお米のひとつです。

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